包装材の色

 包装の容器には透明なものと色の付いたものとがあります。色を付ける理由は様々で、時にはデザインとして付けますが、多くの場合、中の食品の品質保持のために施されます。例えばビール瓶を思い浮かべてください。透明なビール瓶って思い浮かばないんじゃないでしょうか。市販されているビール瓶のほとんどは濃い褐色をしています。肝心のビールを見ることが出来ず、不便とも言えますが、メーカーにクレームを付ける人もいないでしょう。ほとんどの人が想像される通り、褐色にするのは遮光のためという大義名分があるのです。ビールは太陽光に曝されると酸化し、劣化してしまいます。腐るかどうかは別にしても、味や匂いは間違いなく劣化するのです。

 ビールだけではありません。特に太陽光の影響を受けやすい食品としては、油を挙げることが出来ます。食用油はもちろんのこと、油を使った菓子類も含まれる油脂が酸化され、いわゆる変敗臭が生じてしまいます。油脂の酸化という現象は、光線によって起こります。中でも紫外線は酸化を著しく促進させます。では太陽光だけに気を付ければよいかと言えば、実はそうではありません。人工的な光である蛍光灯にも気を配らなければならないのです。蛍光灯の光は近紫外線に当たり、食品にも大きな影響を与えます。一般に光線の波長は、食品の酸化に与える影響の度合いと深く関わっています。結論から言えば、4500~5500オングストロームの波長をもつ光を食品から遠ざける必要があるのです。この光は黄色、橙色に当たるため、それを遮断できるような包装容器が求められるのです。ですから包装の資材メーカーは包装容器に着色フィルムを付けるわけですが、効果的なフィルムは赤褐色に限られます。