フィルムの遮光性

 包装容器は内容物を変質させない役割を担っていますから、遮光フィルムが貼られることもあります。高密度ポリエチレンやポリ塩化ビニルに貼ると効果的で、紫外線を抑制してくれます。確かに油等は太陽光線の影響を受けやすく、そのため屋内の暗所で保管されますが、それでも蛍光灯の光などを防ぐ必要があり、遮光フィルムは大いに役立っているのです。米国でも高級な油は褐色瓶に入れられており、人気を博しています。

 遮光フィルムの特徴は、色が付いていることです。この色が濃いほど遮光性が高まるため、一般に濃い赤褐色のフィルムが優れた遮光性を発揮します。しかし見た目があまり良くないという欠点があるため、プラスチック容器に褐色系のフィルムが貼られることはあまりありません。消費者も見た目に拘るあまり、肝心の内容物の酸化を速めてしまうようなボトルを選ばないように注意したいものです。

 光の影響で酸化してしまう食品の代表例は油ですが、油を大量に使った食品の包装にも気を付ける必要があります。例えば見逃してしまうことも多いのですが、冷凍食品の包装もその一つです。冷凍食品はスーパーで陳列されている際、常に蛍光灯の光に曝されています。この光の影響を最小限に食い止めるために、包装材のメーカーも試行錯誤を繰り返してきました。例えば真空にしたり、窒素を充填したりするのも効果的ですが、それだけでは不十分であり、光そのものを遮断するしか方法がないことも分かっています。ビール瓶を赤褐色で染めているのもそうした知見の積み重ねによるものであり、現時点では褐色系で遮光するのが最良の手段であるとされています。