ペットのリユースとリサイクル

 ガラス瓶はアルカリ液で洗浄すれば、繰り返し利用することが出来ます。つまりリユースを可能とする容器です。それに対してペットは、リユースの不可能な容器として知られています。例えばオレンジジュースが入っていたペットボトルの底には、オレンジの揮発成分が沈着しますが、その香りは数度洗浄したくらいでは除去できないことが分かっています。また、ガラス瓶であれば洗浄の過程で高熱殺菌することもできますが、ペットボトルを高温に曝すことはできません。つまり洗浄し切れないことになるため、ペットボトルのリユースは衛生面の問題を解消できず、事実上実施できないのです。もちろん法的にも認められていません。

 ではペットボトルはゴミになるだけかと言えば、実はそうではありません。リサイクルすることは可能なのです。空にしたペットボトルをまず色で区分します。次にキャップやラベルを除去し、高温の湯で洗浄します。最後に粉砕して再び洗浄し、それを原料として新しいペットを作るのです。もちろんリサイクル品としてのペットを食品包装材として使用することはありません。衛生面の問題をクリアできないからです。リサイクル品のペットは主にシャツやエプロン等の衣類、洗剤容器として使用されています。リサイクル品には「ペットボトルリサイクル推奨マーク」が付けられているため、新品と区別することが可能です。

 ところで、欧米ではリサイクル品のペットボトルを食品包装材として再利用することが検討されています。つまり衛生面の問題を技術で解消できる道筋が見え始めているのです。例えば、ボトルを三層構造にすることで、食品に触れる部分には新品のペットを使用し、中間層にのみリサイクル品を用いれば可能だということが言えるわけです。