ポチ袋

私が初めてアルバイトをした時の事です。私の家族ルールでは、夏休みの間だけアルバイトが公に許可されていました。その他の期間は、目的と金額と期間を原稿用紙にまとめ、家族全員の認め印をもらう事が条件で、アルバイトが許可されていました。友人に話すと、面倒だと笑われましたが、今考えると、働く事の目的と時間を自分なりに設定し、それ以外の時間を自分の余暇にあてようと、計画的な人生を送る知恵に結びついているので、ありがたい経験だったと感じています。私は、職を得る時には必ず事前に、原稿用紙1枚分に、目的、貯金金額、期間のある程度の設定を作成します。そんな変わった家族ルールの許可を得て、初めてアルバイトをしたのが、郵便局での年賀状の仕分け作業でした。近所に住む学校の同級生や、知り合いのおばさんなど、ご近所さんなど、知った顔がたくさん居て、ワイワイ皆で、楽しく仕事をした記憶があります。そのアルバイトの最終日に、局長さんが、皆さんにお年玉という名目で、手造りのクッキーを焼いて配ってくれたのです。その時に、クッキーの入っていたポチ袋が、とても可愛くて、局長さんに何処で、みつけてきたものなのかを聞き出すと、局長さんの奥さまが手造りしたものだったそうなのです。その時、私は初めて、自宅にある包装紙から、ポチ袋を作る事ができる事を知りました。局長さんに、どうしても作り方を教えて欲しいと頼み込み、奥さまから特別にポチ袋を作る為の雛型を頂いたのがきっかけです。その雛型は、まだ現役で、私の机の引き出しに保管してあります。包装紙の端っこの余り紙で、ポチ袋を作り溜め、学校行事のバザーなどに提供すると、大変喜ばれています。物を包装する紙が、ポチ袋として生まれ変わる変身は、私にとってとても感動的な出来事でした。

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